シアトル紀行 Amazon Go体験レポート
こんにちは!
ずっとイギリスネタが続いてきましたが、この間(’19年5月)、シアトルに出張する機会がありましたので、そのネタを書かせて頂きたいと思います。
シアトルと言えば、マリナーズのイチローが有名ですが、ボーイングやマイクロソフト、アマゾン、スターバックスなど、世界に名だたる大企業が生まれた所でもあります。
今回、チャンスがあればAmazonが展開する無人コンビニ「Amazon Go (アマゾン ゴー)」に行ってみようと思っていたのですが、ばっちり体験できましたので、レポートしたいと思います。
Amazon Goとは
Amazon Goは一言で言うと無人コンビニです。無人コンビニというと、私は自動販売機が並んだような店舗を想像してしまうのですが、そこはGAFAの一角を占めるAmazon、ただの無人コンビニではありません。
なんと、店舗にはレジがなく、欲しい商品を手に取って(もちろんカバンに入れてもOK)、お店から出るだけです!
イメージが湧かない方は、Amazon.comのサイトに動画がありますので、ご覧ください。英語ですが、動画を見てるだけでイメージが伝わると思います。
どういう仕組みなんでしょうか?詳細は公表されていませんが、上記Webページによると、コンピュータビジョン、センサー、ディープラーニングなどの技術を使い、だれがどの商品を手に取ったのかを把握しているそうです。
こんな感じで、天井には多数のカメラ(センサー?)が備え付けられていました。
店内のカメラやセンサーを使って客が手に取ったり棚に戻したりした商品と数を人工知能が認識し、ネットワークを経由してAmazon.comのアカウントに課金される仕組みになります。
マイクも使っているとのことですが、商品を手に持った時の「カサッ」という音とかチェックしているのでしょうか??
このAmazon Goですが、一般向けには’18年1月に1号店がシアトルに開店し、現在(’19年6月)はアメリカに12店舗が営業しているようです。
シアトルには以下4店舗あります。
利用の事前準備と利用法
Amazon Goを利用するために必要なのは、以下2つです。
- Amazon.comのアカウント
- Amazon Goのアプリをスマホにインストール
Amazon Goでの決済はAmazon.comを通して行われますので、Amazon.comのアカウントが必要になります。(日本のアマゾンのアカウントではダメです。)
アカウントの作り方は簡単。
Amazon.comのサイトに行き、「Start here」をクリックして、名前や住所、カード番号など必要事項を入力したら完了です。
次はアプリのインストール。
App storeかGoogle playからAmazon Goアプリをインストールします。
インストール後は、Amazon.comのアカウント入力が求められ、Amazon Go利用に関するチュートリアルが表示されます。
全部英語ですが、分かりやすい絵が付いてますので、理解できると思います。
例えば、あなたのアカウントでアカウントを持たない人(子どもとか友達とか)と一緒に入店する方法とか、その場合は、子どもが手に取った品物はあなたのカートに入ります、とか。
一度手に取った商品を、別のアカウントの人物に手渡してはいけません、とか。
こういうチュートリアルが表示されるので、さらっと見ておいた方がいいです。
(後で見ることもできます。)
さて、これで事前準備は完了!
あとは入店して買い物するだけです。
Amazon Go体験
さて、いよいよ入店です。ドキドキ。
中に入るとこんな感じで、駅の改札のようなゲートがあります。
事前にスマホにインストールしたAmazon Goアプリを起動しておき、QRコードを表示しておきます。こんな感じです。
そして、いよいよ入店。
ゲートのバーコードリーダー部分に、QRコードをかざすと、ゲートが開いて入店することができます。
これにより、Amazon.comのアカウントと私の顔(?)が紐づけされるので、店内で私が商品を手にすると、私のバーチャルカートに商品が入り、私が店から出ると、Amazon.comのアカウントに課金されます。
緊張してて店内で写真を撮り忘れたのですが、品揃えは日本のコンビニのようです。
サンドウィッチやサラダのような食品類がすごくたくさんありました。
後は飲料品、コーヒー、お菓子とか。
他にはAmazon Goのロゴが入ったマグカップや板チョコ、エコバッグなんかも売っており、良いお土産になりそうです。
適当に商品を手に取って、お店を出ます。
出るときも入った時と同じゲートを通るのですが、スマホをかざすわけでもなく、何もする必要なく、通貨するだけです。
なんだか万引きしているようで、後ろめたい気分になりますが、しばらくするとAmazon Goアプリの通知が入り、先ほど買った品物のレシートを確認できるようになります。
上から2番目はAmazon Goのロゴ入り板チョコです。お土産に5枚買いました。
板チョコのような商品をがばっと5枚まとめて取っても、しっかり正しくカウントしてくれてました。
すごいです。
というわけで今回はシアトルでのAmazon Go体験をレポートしました。
現在の導入コストがどれくらいなのか分かりませんが、コンビニ業界は人手不足と聞きますので、Amazon Goのプラットフォーム上でセブンとかファミマが事業を展開する日が来るのかも知れません。
個人的には、アマゾン マーケットプレイスの実店舗版ができて、いろんな商品を手に取って確認しながらショッピングできると良いなと思いました。